プログラミング教育はチャンスでもありピンチでもある
プログラミングが2020年から小学校で必修化されました。
諸外国に後れをとりながらも、ようやく日本でもプログラミング教育がスタートしたのです。
子どもが新時代を生き抜くために必要な力を育むのに、プログラミングは最適な教科です。
- 身の回りの課題を解決するための思考力(問題解決能力)
- ものごとを筋道立てて考える力(論理的思考)
- こんなことできたらいいなを創造する力(想像力)
- 想像をカタチにする力(創造力)
- 周りを巻き込んで創り上げる力(協創力)
- ICTに対する知識や慣れ(ITリテラシー)
挙げだすときりがないですが、「板書されたものを写して暗記する教育」では身につかないものばかりです。
従来型教育が全く不要とは言いません。
知識はある程度は必要だと思います。
しかし、子どもが羽ばたいていく社会は、
情報が溢れ、繰り返し作業はRPAがこなし、大量データの分析はAIがこなしてくれる世の中です。
人間が担うべきは、クリエイティビティであり、周りを巻き込む力であるはずです。
プログラミング教育は、一部の子どものためのものではありません。
プログラマ―を目指す子どものためだけのものでもなければ、裕福で教育熱心な家庭の子どものためだけのものでもありません。
プログラミング教育は全ての子どもに必要な教育です。
ビジネスマンだけじゃなく、お医者さんも、プロスポーツ選手でも必要だと思っています。
広がる学校間格差や地域格差
全ての子どもに必要なプログラミング教育ですが、その実情は、学校間格差、地域格差が大きく、惨憺たる状況だと捉えています。
「プログラミング教育実態調査報告書」特定非営利活動法人みんなのコード(2021年)
2021年7月に特定⾮営利活動法⼈みんなのコードが実施した調査(*詳細はこちら)によれば、
プログラミング教育に前向きな学校長は4割未満であり、
必修化されて1年半経っているにも関わらず、プログラミング教育を実施しているのは全体の半分未満でした。
その一方で、中学受験の科目としてプログラミングを設定する学校があったり、積極的に授業に取り入れている私立小学校などもあります。
プログラミング教育実施時の課題として、「教員の専門性不足」や「指導・授業展開の難しさ」が上位に挙がっています。
「教育委員会等における小学校プログラミング教育に関する取組状況等について(平成30年)」文部科学省
文部科学省の調査によれば、自治体の規模によっても、大きな格差が生まれているようです
読者の皆さんのお子様は、十分な教育を受けられているでしょうか?
日本の小学生の98%は公立小学校に通っています。
住んでいる場所によってこんなに差が出るのは不公平です。
自分の子どもには良い教育を受けさせたいですよね。
そのうち小学校も対応してくれるでしょ?
と思われるかもしれません。
確かに、そのうち対応してくれるでしょう。
しかし、「そのうち」はいつでしょうか?
プログラミングスクールを経営していますので、小学校の教頭先生と情報交換をすることもありますが、「そのうち」が来るのは正直まだまだ先だと思います。
「タブレットが学校に届いたけど、どうしたらいいかわからないから、まだ配ってないよ。
プログラミング教育なんて再来年ぐらいかな」
というような感じです。
(誇張してないですよ)
こんな状況なんです。
コロナの影響で、それどころではないというのも実情だと思いますし、必ずしも学校が悪いわけではありません。
しかし、学校での教育では不十分と言わざるを得ません。
学校外や家庭内での教育が不可欠だと思います。
パパママに正しい情報をタイムリーにおとどけする
ここまで読んでいただいて、
「そんな状況なのか」
「なんかやばそう」
と思われた方も多いはずです。
私はプログラミングスクールを経営しており、プログラミングを教える現場におります。
また、2児の父親でもあります。
教育現場のプロの目線とパパママの目線で、正しい情報をタイムリーにおとどけすること
それが「パパママのためのプログラミング特別講座」の目的です。
パパママの学生時代にはなかったプログラミング教育について、
なんとなくではなく、正しく理解して頂くための情報をできるだけタイムリーにおとどけします。
信頼性と客観性を重視し、信頼できるソースのみに厳選して、
お伝えします。
過度に不安になる必要はありません。
小学生のプログラミング教育はさほど難しいものでもありません。
正しく理解して、お子様のサポートができるようになっていただければ幸いです。